当店でも取り扱いを開始いたしましたコンパクトパワーパック“PP-1502”の性能を調べるため、この製品の最大の「売り」でもあるバッテリー給電で何両動かせるかを検証してみました。


使用するモバイルバッテリーは、amazonなどでも販売しているAnkerのPowerCore Slim 10000 PD 20W(3,990円/税込)という一般的な製品です。PP-1502との接続に必要なUSB/Type-Cのケーブルが付属しています。


それでは1両から検証スタートしてみましょう。

■キハ22(モーター:LN-15片軸駆動)

当たり前ですがまったく問題なしです。低速でも非常に安定して滑らかです。

■東武6050系2両(1M1T/モーター:LN-15両軸駆動)

こちらもまったく問題なしです。ちらつき防止基板との相乗効果で照明の輝度も安定しています。

■東急5200系東横線4両(2M2T/モーター:LN-12両軸駆動)

2両が余裕でしたので、3両を飛ばしていきなり4両を検証してみました。結果はまったく問題なしで、スピードを上げても保護回路が働くようなことはありませんでした。

■東急5200系大井町線5両(3M2T/モーター:LN-12両軸駆動)

このあたりから厳しくなるかと予想しましたが問題無く動きました。ただし、動いてる途中や、慣性が残っている状態で進行方向を逆に切り替えると保護回路が働く場合があったので、5両以上の場合は前進⇔後進を切り替える際は完全に停止した状態で行う必要があるようです。

■E233系南武線6両(2M4T/モーター:EN-22両軸駆動)

こちらも問題無く動きました。完全に停止した状態で前進⇔後進を切り替える必要があるのは5両と同様です。

■E233系横浜線8両(2M6T/モーター:EN-22両軸駆動)

さすがに8両は無理だろうと思いましたが、動いてしまいました。しかも結構なスピードがでます。

■E233系東海道本線10両(3M7T/モーター:EN-22両軸駆動)

8両まで動くのは想定外でしたので、机では線路の長さが足りず、床に線路を敷いて検証することになりました。準備が整いコントロールノブを回すと滑らかに動き出しました。とはいえ、さすがにスピードを上げてある段階を超えると保護回路が働きました。10両では低速走行までにしておいたほうが良さそうです。

※別売りのACアダプターを使えば10両も問題無く動作しました。長編成で使用する場合はACアダプターのご使用がおすすめです。

【検証を終えて】

検証前はバッテリーで動かせるのは4両くらいだろうと思っていましたが、予想を超える結果に驚いています。よほど大規模なレイアウトでなければバッテリー給電で充分ではないかと思ってしまいました。
メーカーが公表している基本仕様では、USB/Type-C接続の場合最大0.5Aとなっていますが、今回の検証時には1.05Aまでは確認できました。それを超えるとバッテリー側の保護回路が働くようです。ただし、メーカーが想定する0.5Aを超える長時間の使用は耐久性などに問題が生じる場合がありますので注意が必要です。
また、今回の検証結果は、モバイルバッテリーの種類やレイアウトの広さなどで変わる可能性もございますので、どのような環境でも保障できるものではないことをあらかじめご了承ください。

パワーパック “PP-1502” 販売価格 13,200円(税込)
(本体価格 12,000円) 取り扱い開始
PP-1502用ACアダプター 販売価格 5,280円(税込)
(本体価格 4,800円) 取り扱い開始

【製品仕様】

  • 小型軽量/電圧・電流表示
  • 低速運転可能
  • N/HOゲージの小規模運転に最適
  • 入力電圧:以下のいずれかの入力可能
    ・5V/2A(USB/Type-C接続)
    ・12V/3A(ACアダプタ使用)
  • 出力電圧:0.7V~15V/最大2A
    ただし、5V接続の場合、最大0.5A
    * 可変用出力:0.7V~15V
    * 固定用出力:10V~12V

  • 保護回路付き