西武101系初期車完成品の発売遅れのお詫び

 西武101系初期車完成品は発売が大変遅れ、ご予約をいただいているお客様にはご迷惑をおかけして申し訳ございません。
 商品は非冷房車(発売中)・分散試作冷房車(8月下旬頃)・冷房改造車(9月上旬頃)の予定で順次発売させていただきます。

 今回の101系初期車は1975年~1980年頃の非冷房車・分散試作冷房車と冷房改造車を製作いたしました。乗務員扉は旧式・非冷房車はMMユニット間に貫通扉が設置された時代を再現。また、分散試作冷房車からは各車両に貫通扉を設置して製作(飯能寄り先頭車は貫通扉無し)いたしました。各車両の換算表記はプラスティック製プレートが取付けられた表記を再現しております。

101系4次車・試作冷房車

 1972年から西武初の通勤冷房試作車として登場した171編成のトップナンバーを製作いたしました。屋根に搭載されたCU-72形の5基は微妙に取付位置が変更されています。旧型の乗務員扉の窓は開口部が広い時代を再現。台車のFS-372は排障器一体型を新規に当社製完成品用として製作いたしました。

101系初期車の客窓と客扉

 101系の車体側面の客窓は新101系とはかなり異なります。今回の101系は、窓の開口部はプレス加工によりなだらかな傾斜を表現し、窓の側面表現はサッシ用レールの別パーツを半田付いたしました。

 西武の特徴である客扉は新101系同様、経年変化の少ないステンレス材をプレス加工して使用。指紋が付いた時は、柔らかい布で軽く拭き取ってください。

 101系初期車の床下機器中央に取付けられている空気ブレーキ制御装置はカバーの無い時代を再現。また床下端面の消火箱も塗装して装備しました。

パンタカギ外し装置の取付

 今回の製作分から西武101系の特徴である、パンタ車に搭載されているパンタカギ外し装置を取付けました。特に101系初期車はパンタランボードが短かい関係でカギ外し装置のワイヤー・碍子等が良く見えます。
 車両取扱いの安全も考慮し、カギ外し装置は実車スケールより若干少し低く設置いたしました。カギ外しワイヤーにはΦ0.2㎜径の青銅線材に超細密ロスト製碍子を使用しております。

完成品の仕様
■動力装置と照明基板
  • 動力装置にはカツミ製ACEギヤ(黒染車輪)とキヤノンEN22両軸モーターを搭載しております。
  • 先頭車の照明は前照灯・前面方向幕とテールライト・急行通過灯が点灯いたします。急行通過灯は床下のスイッチでON/OFFが行えます。
  • 先頭車の連結器は電気連結器のダミータイプを取付けて出荷しております。先頭車同士を併結する際はカツミ製カスタムカプラー(別売)と交換可能です。